「そろそろ賃貸を卒業して、マイホームを持ちたい!」と思った時、それはあなたの未来がおおよそ描けた時でしょう。それでも本当に家を買うべきなのかは、慎重に考えてみましょう。
マイホームの購入は人生の大きな決断。ワクワクする反面、長期的な視点で見たときに後悔しない選択をしないといけません。
私も購入前は長い期間を悶々と悩み過ごしてました。最終的には「買おう!」と気持ちが固まり行動に移したわけですが、その時に頭の中で繰り返した自問自答を5つご紹介します。家の購入に慎重になってる人や、賃貸か購入で迷ってる人などに役立つと思います。
まずはその質問から答えてみてください。
- 資金の準備はできてる?
- 「主」としての責任は果たせる?
- 住宅ローンは心理的な負担にならない?
- 簡単に引越しできなくなるのは大丈夫?
- 今より幸せになれる?
それでは5つの質問について、詳しく解説していきます!
資金の準備はできてる?
家を買うには頭金(一括購入なら建物の購入金額)、諸費用(中古なら仲介料も)、引越し代、家具家電の購入など想像以上にお金がかかります。そして住み始めると、マンションの場合は修繕積立金と管理料が毎月発生し、賃貸の時には縁のなかった固定資産税も納めないといません。
頭金はどれくらい用意するべきか
少し前まではフルローンでの住宅購入が人気だったようですが、金利が上昇し始めた現在は余りおすすめできる方法ではないと個人的には思います。

一般的には、物件価格の10~20%が頭金の目安とされています。3,000万円の物件なら300万~600万円ということですね。住宅ローンの手数料は借入額が多いほど負担が大きくなるので、頭金をまとめて用意することはコスト削減にも寄与します。
住宅購入の諸費用って何?
住宅購入時の諸費用は大きく分けると
- 登記関連
- 住宅ローン関連
- 税金・保険関連
- 仲介手数料(中古の場合)
- マンション維持費関連(新築の場合)
- その他
新築マンション 物件価格の3~5%
中古マンション 物件価格の6~8%
中古マンションの諸費用が高い理由は、不動産会社に支払う仲介手数料が発生するためです。(売主が不動産会社の場合は不要)
3,000万円の新築マンションの場合は90万~150万円、比べ安く同じ3,000万円の中古マンションの場合は180万~240万円が目安になります。詳しくは私の実例をまとめた記事があるので参考になさってください。

物価上昇中で全てが高い!
2023年に一斉入居する時の引越し業者の見積もり担当者が、前回の引越しの見積もりをしてくださった人でした(マジでびっくり!)。そんな“よしみ”だったのに、価格の高騰で以前と同じ価格は難しい・・・と。今ならもっと値上がりしてると思います。家電も家具もカーテンも、必要なあらゆるものが高くなってますので、予算は余裕をもって立てた方が良さそうです。
2023年に2,180円で購入した物干し竿2本セットが、現在3,980円で販売されてました!
何度もシュミレーションをしてみる
- 自分の資産を全て洗い出す
預貯金も運用している資金もすべて含めて総額を確認します。 - 住宅購入資金に充当する金額を決める
疾病、自動車や家具家電の購入、予定外の失職など、万が一に必要な資金は必ず確保しておく。 - 住宅ローンの完済年齢を決める
なるべく年金生活に入るまでに完済したいところですね。 - 毎月支払えるローン金額をイメージ
マンションの場合は修繕積立金や管理費も加えてください。
返済中も貯蓄・運用を続けられるように。 - 購入できる物件価格がおおよそ見えてくる
検索すると住宅ローンのシュミレーションがたくさん見つかります。
私は住宅保証機構株式会社さんの住宅ローンシュミレーションをたくさん利用させていただきました。
住宅保証機構(株)公式サイト「住宅ローンシュミレーション」
ローン金利や修繕積立金が上昇した場合や、収入が下がった場合など、いろんなパターンでシュミレーションして、それでも毎月計画的に貯蓄をできるようならOKですね
「主」としての責任は果たせる?
マイホームを持つということは、すべての管理が自分の責任になります。
例えばエアコンや給湯器が壊れた場合、賃貸なら管理会社に連絡すれば修理をしてくれますが、持ち家なら自分で修理してくれる業者を探し、その修理費用も負担しないといけません。
さらに、マンションなら管理組合の理事会の役員や、総会への参加又は議決権の行使などの活動があります。戸建ての場合も町内会や近隣住民との付き合いなどもあります。
「人付き合いが苦手だから」「面倒くさいから」という身勝手な言い訳は通用しません。すべてが主の役目です。
もし責任を果たす自信がないなら、煩わしさのない賃貸が合ってるかもしれません。
住宅ローンは心理的な負担にならない?
住宅ローンと聞くだけで、なんとなくプレッシャーを感じませんか? 15年ローンなら180回、35年ローンなら360回の返済を怠ることなく続ける事を約束するのです。これがストレスなら賃貸の方が気楽かもしれません。
でも「家賃を払い続けるよりも、資産として持ちたい」と思えるなら、購入を前向きに検討する価値があります。物件を先に探すのではなく、まずはローンの返済計画をしっかりと立てて、無理のない範囲で進めましょう。
住宅ローンのことを100%理解しようとするのは、元金融機関勤務&FPの有資格者だった私 でも難しく、実際に返済を始めてから理解できたこともいくつかありました。でも勉強不足は不安の種になります。今は便利な時代で、専門家がYouTubeで解説してくれてたり、ネットでも情報を取り出せます。ほとんどの金融機関で相談窓口を設けているので、足を運んでみてもいいですね!

これまで何年も家賃を支払い続けている人なら、きっと大丈夫だろうと思います! 家のお金を「大家さんの資産」に払うのか、「自分の資産」に払うのかの違いです。
一般的に住居費は収入の30%程度までが良いと言われています。マンションなら修繕積立金や管理費、戸建てならメンテナンス費用が掛かります。それらと住宅ローンの返済金額を足して30%程度です。後から思わぬ負担にならないように、事前のシュミレーションは余裕をもたせておくといいですね。
簡単に引越しできなくなるのは大丈夫?
賃貸なら気楽に引っ越せるけど、持ち家となるとそうはいきません。これまで引越し回数の多い人は、その理由を思い出してみましょう。騒音?お隣?環境?気分を変えたかったから? 購入したマイホームで同じようなとが起こらないとは言えません。購入を決める前に「一つの場所で長く住むことができるだろうか」じっくり考えてください。転勤のあるお仕事や、将来的に住みたい場所が変わりそうなら、持ち家より賃貸の方が柔軟な選択肢になります。
それでもマイホーム購入の気持ちが強いなら、次の2点を参考にしてください。
- いざという時に売却しやすいエリアか
人気エリアはリセールバリューが高い傾向があります。 - 賃貸に出すことが可能か?
賃貸に出す場合は投資用不動産となるため、住宅ローンを返済中の場合は、金利の高い賃貸住宅向けのローン「アパートローン」に変更しなくてはいけません。もちろん税制優遇も受けられません。
結婚や親の介護など、ライフスタイルの変化にも対応できる選択をしましょう。
今より幸せになれる?
私はこの質問の答えが一番大切だと思っています。マイホームを持つことで、自分の暮らしは本当に豊かになるか考えてみましょう。
- 家賃がもったいない
- 老後が心配
- 質の良い家に住みたい
- 資産になる
女性がマイホームを購入した理由の中でも、老後の心配というのは他の世帯(家族、dinks、男性)に比べて突出して多いそうです。きっと現在購入を迷っている人も、今より良い生活・良い人生を目指して考え始めたのではないでしょうか。ですが、そこに立ちはだかるのが「見えない不安」です。
- ローンのプレッシャーが大きすぎる
- 将来、マイホームを維持していけるだろうか
この不安がくすぶってるということは、マイホームの購入を買うタイミングではなさそうです。心が準備ができてからでも遅くないですよ!
大丈夫!多くの人が通った道だから
5つの質問の結果はどうでしたか? もし5つとも「Yes!」だったら、希望のエリアや物件などを調べ始めてみてくださいね。
5つの質問の中で私が最後まで「Yes」と言えなかったのが、2番目の「主」としての責任は果たせる?でした。40代の独身で年収も少なめ。そんな私が物件の所有者になるなんて、一人ですべての事ができる自信がありませんでした。
ところが、「誰だって最初はわからないことだらけだよ」と母に言われたことで、ネガティブな感情から解放されました。マイホームを持ってる人は、「初めて」をたくさん経験されて、今の暮らしがあるんですよね。
金利が上がり始めたり、物件価格が高止まりしていて、焦る気持ちもよくわかります。でもマイホームは購入してしまうと、簡単にはやり直しができません。心にブレーキがかかる時は、まだマイホーム購入の適切な時ではないと思うので、不動産や資金作りや住宅ローンの学習期間にしましょう!
私はこの先も一人で生きていこうと決めた時に、老後も安心して住める自分の家を持とう!とマイホームの購入を考え始めました。そして心の準備と資金の準備が整った頃には、「賃貸を続ける」という選択肢は消えてました。
この記事を読んでくださった皆様が、良い方向へ進まれることを陰ながら応援しています
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